最近の私はこの様に考えていました。
アシックス・マジックスピード3のレビューです。
サイズ感はアッパーの変更により、ピッタリと足に沿う印象となり、FF Blast+ のソールはモチっとした柔らかい感じになりました。
安定感などが失われたということはなく、カーボンを感じさせない不思議な仕上がりになっていると思います。
この記事の内容
アシックス・マジックスピード3のレビュー
アシックス・マジックスピード3の【レビュー】詳細と外観
最初に全体的なスペックの詳細と、外観を見ていきたいと思います。
MAGIC SPEEDシリーズが、前作よりもやわらかく、反発性も向上してアップデート。フルレングスのカーボンプレートが、着地から蹴り出しにかけて足の動きを安定させつつ、効果的に身体を前方方向へ推進させる効果を発揮します。ミッドソールには上層部・下層部ともにFF BLAST PLUSを採用することで、クッション性・反発性が向上し、より弾むような走り心地を提供。アウターソールかかと部ラバーの接地面積を広げることで安定性の向上も実現しました。
出典:アシックス
上記の様にソール全体にFF BLAST PLUSが採用されていることを全面的にアピールしています。
アッパーが薄くてフィットするタイプになっていて、普段ジョギングシューズなどしか履かない方にとっては、少し窮屈に感じるかもしれません。
しかし走ってみると不思議と窮屈に感じることはありません。
アシックスのメタスピードシリーズやS4などで以前から使われている素材です。
靴下の色も透けるぐらい薄いですが、アシックスのメタスピードのレビューでもアッパーが裂けたとか、破れたといったレビューを見たことがないのでその様なことは無いと思います。
私の所有しているメタスピードとS4も今のところ問題ありません。
上下で色分けされていますが同じ素材です。
個人的には気にならないですが、カカトのところが接着剤がはみ出していました。
写真を撮ってて初めて気が付いたので大きな問題ではないと思います。
この機能は私的には結構嬉しくて、グッと最後締めた時の当たりが柔らかくてよかったです。
繋がっていないタイプだと大体外側にズレるんですが、それがなくて快適です。
シュータン自体の締め付けはそこまで強くない感じです。
これは意見が分かれるところだと思いますが、インソールは一体型で引っ付いています。
私はトライしてませんが、剥がすことができるかは不明です…!
切り取ったり、くり抜いたりと様々な技術とアシックスの開発努力が見えます。
詳細としてはどの様な恩恵があるのかは私には分かりませんが、色々と考え抜かれた結果、このパターンになったんだと思います。
これにも軽量化以外の意図があるんでしょうね。
- 重量:195g(25.5cm)
- ヒール高さ:31mm
- ドロップ差:7mm
アシックス・マジックスピード3の【レビュー】サイズ感
サイズ感としては私はいつも通りのサイズ感で履くことができました。
ナイキやアシックスの全てのランニングシューズで25.5cmを履いています。(スパイクは持ってません)
その中でもアッパーのフィット感が向上したことによって”ピッタリ”といった履き心地にはなりますが、それでこそ、このフィット感が活きてくると考えますのでいつものサイズを選びました。
このマジックスピード3の良いところはワイドタイプを選べることができるので、足の縦のサイズだけでなく、横幅を合わせることができます。
甲がキツくてワンサイズアップしないと履けない、といったことが無いのは嬉しいポイントですよね。
ランニングシューズのメーカーや、用途によってもサイズ感は変わってきますが、一番良い方法は自分の実寸のサイズを知ることだと考えています。
当初、私がランニングを始めた頃はつま先に1cmから1.5cmぐらいの空きがある方が良いと思っていました。
シューズの情報を調べたところ、その様に書いてあることが多かったですし、お店の方に聞いてもそう言われることが多かったです。
これが最近では個人差はあるものの、空きがあるのが絶対に良いということではないという事がわかってきていますね。
普段履きなら少し大きめでも問題ありませんが、ランニングシューズは親指が少しシューズの先に触れるぐらいのサイズが良いと思っています。
ヒモをしっかり締めて立ちますと、0.5cmぐらい余裕があるぐらいで十分です。
私は実寸が両足とも25.2cmで足幅がDワイズです。
Dというと割と私細めなので甲が低いタイプの足型です。
アシックスのスタンダードは2Eなので少し幅が広く感じるシューズもあります。
基本的には足の実寸の次のサイズをまず履いてみるのをお勧めします。
私の場合ですと、まずは25.5cmを履いてみる。
足幅が細いのでほとんどこのサイズで履くことができます。
例えば実寸が26.1cmの方でしたら、26.5cmを履いてみるのが良いと思います。
同じ26.1cmの方でも足幅が2Eの方は26.5cmで履けると思いますが、足幅が4Eの方でしたら、足幅の大きさのゆえにワンサイズアップの27cmを選ばなければいけない可能性もあります。
その点、今回のマジックスピードは足幅が選べるタイプなので26.5cmを履くことができると思います。
私も大きめのシューズを履いていましたが、自分にピッタリのサイズがわかってからはとても走りやすくなって、驚いたことを覚えています。
まだご自身の実寸を知らない方は一度計測されることをお勧めします。
アナログな方法ですが、私はこのサイトを参考にしました。
今ではアプリなどでも可能な様ですが、こちらの方がなんとなく正確に測れる気がします。
アシックス「足のサイズの測り方」
A4のコピー用紙の上に足を置き、鉛筆でぐるりを書いて測りました。
面倒ですが、一度このサイズガイドを使いご自身の足のサイズを計測しておくと、後々靴選びをする時に非常に便利となります。
お店などに行った時も自分の実寸のサイズと、ワイズ(足幅)をショップのスタッフさんに伝えることで明確にサイズ選びをすることができます。
アシックス・マジックスピード3の【レビュー】良かった5つのポイント
1.アッパーのフィット感
アッパーが上位モデルに使用されている素材に変わったことによって、よりレーシング感が増しています。
メタスピードや、S4などを履いたことの無い方にとってはアッパーがキツく感じてしまうかもしれませんが、遊びがないので早いスピードで走る分にはブレやロスなどがなく、ポジティブだと思います。
サイズ感はややキツく感じるかもしれませんが、あえていつものサイズで履くことによって、足とシューズの一体感を感じることができます。
おそらく各メーカーは足との一体感を目標にシューズを開発していると思うので、完成度としてはかなり高く感じます。
道具などなんでもそうですが、使いこなすのはある程度の期間と練習が必要にはなります。
アッパーのフィットはキツイなどのネガティブな要素ではなく、フィット感がかなり向上しているとポジティブに捉えるのが良いかなと思いました。
2.薄底と厚底の中間
実際に履いてみるとそこまで、厚底シューズといった感じはありません。
実際にアシックスの部活生シューズと呼ばれるハイパースピードと、ほぼ厚みは変わらない形状です。
今は厚底カーボンシューズが主流になりましたが、2017年頃まではまだヴェイパーフライなども誕生したての頃だと思いますし、薄底シューズを履いてランニングを楽しまれていた方も多いのではないでしょうか。
その様な厚底カーボンシューズと呼ばれる物に馴染め無い方にとっては、ピッタリのシューズの様な感じがします。
逆に私は厚底カーボンに慣れているので少し薄く感じる場面もあり、助力は感じますが、自分の足で走っている感覚もあり、わりと足が鍛えられていると思う助力感です。
3.軽い
最近は軽いシューズも多くあるので、軽いことが特別ではないかもしれませんが、私のサイズ25.5㎝で200gを切るのは軽い分類に入ります。
普段のジョギングなどでは重さがあるシューズも履いたりしながら、トレーニングの幅を広げることも重要だと思っていますので、普段のデイリートレーナーでは重ための靴も履いています。
早く、長く走る場合には、重さはやはり必要が無いので、可能な限り軽い方が良いと考えています。
マジックスピードを履くのは、ある程度、スピードを出したい場面で使用するシューズだと思うので軽いのはメリットになります。
4.カーボンはあまり感じない
カーボンの靴はつま先部分が全然曲がりません。
このシューズも同様に手で曲げた場合には全然曲がらないのですが、不思議と履いて走っている時は硬さをあまり感じません。
アシックスが、シューズによってもカーボンの硬さや作り方を変えているとは思うのですが、かなり柔らかく感じます。
マジックスピードではソールの下部にフライトフォームが使用されていて、今回は全体的にFF BLast+が採用されているのも関係があるのか、分厚さはそこまで無いものの、相当柔らかいな。といった感触です。
インターバルなどでスピードを出す時は柔らかく反発が無い。と言った印象は無く、しっかり反発を感じ楽に良いタイムで走ることが可能です。
最新の技術はやはり向上していて、知らない間に恩恵を受けているのだと思います。
5.デザイン
アシックスのデザインはナイキの様に垢抜けた印象はないのですが、私自身が子供の頃からアシックスの運動靴などを履いていたので馴染みがあります。
最近ではノヴァブラストの様な格好良い感じのデザインも多くなってきましたが、私はハイパースピード、グライドライドなどのクラシックなデザインが好きです。
最近ではゲルカヤノ14などもファッションとしての需要があって、即売り切れみたいですね!
まぁこれに関しては一過性の流行だと思いますが、アシックスの変わらないスタイルなんかが気に入っているところです。
私は白が好きで、白に蛍光色などのラインが入っているシューズを見かけると惹かれてしまいます。
今回のマジックスピード3のカラーリングは私にとってはドンピシャでしたし、このカラーリングが気に入っておられるすでに購入された方も多いのでは無いでしょうか。
アシックス・マジックスピード3の【レビュー】気になったポイント
フルマラソンでは使わないかも
もともと私はメタスピードシリーズと、S4を持っているのでフルマラソン用に購入していないのが大前提にあります。
サブ4ペース、もしくはそれよりも遅いペースで私がフルマラソンを走るとしたら、それこそメーカーがその様に推奨しているサブ4シューズのS4を履くと思います。
他にはグライドライドや、ノヴァブラストなどをチョイスすると思います。
足腰の強いランナーの方や、以前から薄底シューズに慣れていて、薄底のフィーリングを好まれる方にとっては問題が無いと思います。
一方で、私の様なランニングを始めた頃から厚底シューズ、いわゆるジョグでもペガサスシリーズや、ホカオネオネなどを使用してきた私にとっては少しクッショニングに物足りなさを感じました。
ソールのボリュームが少ない感じがする
軽量化と、多くのアップデートを加えて、価格据え置きなのはとても嬉しいことでした。
しかしなんとなくソールに使用されているフォームの量が少ない気もしました。
これはアシックスの開発からすると考えがあってのことだとは思いますが、私個人的には見た目からくる安心感などもメンタル的な助けになりますし、足がレース後半で持つのも日頃の練習の成果ではありますが、シューズの助けも実際にあると思います。
感覚値になりますが、私は普段のトレーニングシューズとして使用する予定です。
もちろんレースにピッタリハマる方もいらっしゃるかと思います。
まとめ:アシックス・マジックスピード3の【レビュー】サイズ感なども!とてもソフトで柔らかい。
ここまでスペック値や、外観、サイズ感などをレビューしてきました。
マジックスピード3はおそらく売れ行きも良さそうで、履いている方もよく見かけますので、様々な感想などがあると思います。
私としては、ショートインターバルで、レースペースより早い閾値あたりでの使用がメインになりそうです。
ジョグペースでも使用できますが、ジョグにはもっと適したシューズがありますので、あえてジョグで使用することは無いと思います。
サブ3.5などを目指して少し早めのペースでも練習する必要が出てきた方などのトレーニングシューズとしてピッタリではないでしょうか。
どちらにしてもランニングを今から始めたいという方が一足目に購入するタイプのシューズではなく、ある程度足のできている中級者、上級者向けに感じました!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
【記事の中で紹介させて頂いた製品】
アシックス・マジックスピード3