最近の私はこの様に考えていました。
ナノエアシリーズは私が持っているパタゴニア製品の中でも一番気に入っているアイテムです。
サイズ感や、気に入っているポイントなどをレビューしていきます。
どのアクティビティになどとは限定されませんし、多用途に使用できます。
完成度はかなり高いと思っています。
結論としましては…
価格はしっかり、ですがその費用対効果はあると思います。
パタゴニア・ナノエア・フーディー【レビュー】素材や特長など
衣類は使われている素材や、詳細の特長を見ることで、どの様な用途に適しているかをある程度知ることができます。
素材
シェルと裏地:4方向に伸縮する平織りの1.7オンス・ポリエステル100%(リサイクル・ポリエステル87%)。PFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)済み。袖口:4.9オンス・ポリエステル100%の引っかかりにくいストレッチニット。DWR(耐久性撥水)加工済み。インサレーション:4方向に伸縮する60グラム・フルレンジ・ポリエステル100%(リサイクル・ポリエステル40%)。インサレーションはブルーサインの認証済み。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
出典:パタゴニア
素材だけでもかなりパッと見た感じでは複雑に感じますので、1項目ずつ確認していきます。
- シェルと裏地はポリエステル100%
- 平織りの1.7オンス(ダウンジャケットなどの表生地と同じ程度の分厚さ)
- 4方向に伸縮する(本来ポリエステルは伸縮性が無い素材ですが技術によってストレッチする)
- PFCフリーDWR加工
- 袖口には分厚いパネルで耐久性を追加
- 中綿は伸縮性のあるフルレンジ・インサレーション
- 内容量は60g(1平方メートルあたり)
- ブルーサイン
- フェアトレード
特長
・平織りのポリエステル100%(リサイクル・ポリエステル87%)のシェルと裏地はメカニカル・ストレッチの優れた伸縮性と抜群の通気性、耐摩耗性を提供。マイクロテクスチャーにより肌触りが非常に快適。PFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)済み
・画期的な60グラム・フルレンジ・ポリエステル100%(リサイクル・ポリエステル40%)のインサレーションは保温性と伸縮性を備え、シェルと裏地の素材とともに非常に優れたメカニカル・ストレッチと無類の空気透過(40CFM)を発揮して余分な熱を逃す
メモ
パタゴニアのフーディニは通気性が全く0のため、0CFMです。
・伸縮性を備えた素材とインサレーション、立体的なカット、戦略的に配置された目立たないキルトパターンにより格別な動きやすさを提供
中綿が動かない様にステッチで固定されています。
裏側から縫製がなされているため表側のステッチが最低限になっています。
肩やフード周りは複数枚のパネルが貼り合わされていて、かなり複雑です。
このおかげで体に立体的にフィットします。
ミシンを使う技術者にとっては手間がかかる作業となります。
お手持ちのカジュアルウェアなどを見ていただくと、この様にパネルが貼り合わせれている衣類はほとんど無いと思います。
「良いジャケットは肘を見ればわかる」とガイドなどの仕事もされている先輩ハイカーから教えていただいたことがあります。
・ジャケットのジッパーを上げたままでも着脱しやすい縁取り付きの伸縮性フード。フロントジッパーはあごへのあたりが快適なジッパーガレージ付き
・ジッパー式ハンドウォーマーポケットと左胸のジッパー式ポケットは控えめでかさばらずハーネスやバックパックの着用に対応。左胸のポケットに本体を収納可能
・かさばったり引っかかったりしない滑らかなストレッチニットのバリアブル・コンディションズ・カフスの袖口が手首をしっかりと快適にカバー。保温性を封じ込める伸縮性を備えた裾
裾周りのコードロックはなく伸縮性のあるゴムだけの仕様となります。
・原産国:ベトナム製
重さ:346 g (12.2 oz)(パタゴニアの基準はMサイズ)
左胸のポケットに収納できるパッカブル仕様です。
小さいスタッフサックなどに収納すれば、もう少しは小さく収納できると思います。
軽さは素晴らしいですが、コンパクトさに関してはそこまででは無い印象です。
パタゴニア・ナノエア・フーディー【レビュー】サイズ感
私は165cm 58kg です。
パタゴニアの製品はランニングカテゴリーの幾つかの製品以外、すべてXSサイズを着用しています。
ナノエアシリーズもXS(USサイズ)です。
体格はそれぞれかと思いますが参考にして頂けたら。
この日のレイヤリング
- ベース キャプリーン・メリノT
- ミッド キャプリーン・サーマルウェイト
- アウター ナノエア・フーディー
- ボトム ナノエア・パンツ
首元までしっかりと保温されるため、ネックウォーマーなどはなくても暖かいです。
ポケットのジッパーは表からは見えません。
裏側に隠されているこの様な仕様はあまり無いと思います。
パタゴニア・ナノエア・フーディー【レビュー】気に入っている5つのポイント
①軽さ
中綿入りの秋冬用のアウターとしてはかなりの軽さです。
私のiPhoneが約200gなのでそれに少し足した程度の300gです。
容量としては少しかさばりはあるものの、とても軽く脱いだときにでも荷物になりません。
②伸縮性
中綿入りのジャケットの中でストレッチする素材のアウターは多くありません。
ナノパフや、マイクロパフ、ダウンセーターなども軽量で暖かいですが、いずれも伸縮性はありません。
保水率の低いポリエステルを使用しながら、伸縮性を本来持たないポリエステルに伸縮性を持たせる織り方を施しストレッチする様に製品化されています。
③多用途に使える
ほとんどのアウトドアスポーツに使用できるのではないかと思います。
保温性が高く、伸縮性があり、速乾性、軽量と、アウトドアギアに求めるポジティブな要素が詰まっています。
④着心地の良さ
ストレッチしていることから着心地はとても良いです。
パタゴニアがナノエアを製品化した際のキーワードは「脱ぐ必要が無い」ということでした。
ナノパフ、マイクロパフ、ダウンセーターは通気性が0で、動くとオーバーヒートしてしまいますが、ナノエアは絶妙な寒くなりすぎない程度の通気性をもたせているため、ジャケットがある程度体温調節してくれます。
表地のポリエステルもしっとりしているつや消しの素材のため、シャカシャカした感じもなく、素材同士がすれる音もしません。
旅行中などでしたら、山小屋や、寝袋での車中泊の寝起きから、お風呂上がりの就寝までとずっと着用することができます。
荷物も減りますし、遠征や、旅行には必須のアイテムです。
⑤普段着にも兼用できる
寝起きから、就寝前までこの一枚でOKなのと、見た目も良いため普段着にも適しています。
ナノエアの最初のモデルは中綿を抑えるためにステッチが入っているのですが、それがかなり独特でした。
それからナノエアも進化が進んでおり、裏側にステッチを入れることで表面はかなりスッキリとした印象があります。
素材も光沢が無いタイプなので、ジーパンや、チノパンなどとも相性が良く、普段着としてもかなり活躍します。
秋冬のモデルですがインナーをTシャツなどと気温によって調整することで、15度ぐらいから着用できるシーズンが始まります。
年間を通して着用期間は長いアイテムとなります。
標高が高い場所、寒い地方などでの氷点下にも対応ができます。
その際はアウターにはさすがに少し物足りないですが、インナーに使用できます。
パタゴニア・ナノエア・フーディー【レビュー】気になったポイント
行動量の多いアクティビティには向かない
ランニング、トレイルランが終わった後の保温着としては適していますが、その最中には保温性が高すぎて、熱くなりすぎてしまいます。
動き続けるスポーツには暑すぎます。
スキーやクライミングの様な止まったり、動いたりの間隔がある、スポーツにはかなり向いていると思います。
カラー展開が少ない
日本のサイトでは2色程度しか展開がないので、好きな色を選ぶことは難しいです。
ブラックと、もう一色といった感じなのでその辺りはすこし寂しい感じがします。
まとめ:パタゴニア・ナノエア・フーディー【レビュー】サイズ感など|個人的には1番の傑作だと!
ここまでパタゴニア・ナノエアの素材や特長、サイズ感、実際に着用してみて良かったポイント、気になったポイントをレビューしてきました。
結論としましては…
価格はしっかり、ですがその費用対効果はあると思います。
当初、ナノエアが発売された時は表生地が毛玉になりやすく、生地の表面全体に毛玉ができてしいましたが、その辺りもカスタマーやアンバサダーのフィードバックにより大きく改善されています。
パタゴニアは公式サイトで、サイズの交換も可能です。
さらには実際にフィールドで使用した後に、機能に十分納得できない場合は返品も受け付けてくれます。
機能に納得しまして、散々着用して穴などが空いた場合はパタゴニアのリペアサービスによる、職人レベルの補修も備わっています。
私自身も数あるパタゴニア製品の中で1番のお気に入りのこのナノエアを、長年愛用していきたいと思います!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
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