最近の私はこの様に考えていました。
パタゴニアの定番フリースのR2ジャケットが廃盤になったことを知りました。
ハイキングから、冬の普段着から、車での移動、部屋着と、暖かく多用途に使用できる素晴らしいジャケットでした。
サイズ感や仕様なども合わせて見ていきます。
すでに私のR2は購入から3年ほどが経過しており少しくたびれた印象になってはいますが、かえってこなれた感じが気に入っています。
この記事の内容
パタゴニア・R2ジャケットのレビュー
【レビュー】パタゴニアR2フリース|仕様、スペックの詳細
【仕様やスペック】
- 伸縮性を備えたソフトで軽量な素材。通気性、吸湿発散性、速乾性と格別な保温性を提供しコンパクトに収納できるニット構造のポーラテック・サーマル・プロ素材
- 両脇に使用したR1ポーラテック・パワー・グリッド素材のパネルはフィット感と通気性、耐摩耗性を向上。ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み
- テクニカルなカット。脇の下のパネルとラグランスリーブにより動きやすく、アウターウェアやパックの下でも快適
- 超音波とステッチによる縫い目を採用
- ジッパーは溶接とステッチによる縫い目を採用しかさばりを抑え柔軟性を向上。あごへのあたりがソフトなジッパーガレージ付き
- 2つのハンドウォーマーポケットと左のチェストポケットはスリム・ジップを使用。内側に2つのメッシュポケット付き
- すっきりとしたデザインの袖口で伸縮性を備えた袖口は温かさを封じ込め、前腕をしめつけることなく袖をまくり上げやすい
- この製品を製造する工場の従業員を支援する、フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
【素材】
本体:6.1オンス・ポーラテック・サーマル・プロ・ポリエステル97%(リサイクル・ポリエステル64%)/ポリウレタン3%。サイドパネル:6.9オンス・ポーラテック・パワー・グリッド・リサイクル・ポリエステル93%/ポリウレタン7%。ハイキュ・フレッシュ耐久性抗菌防臭加工済み。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用。ブルーサインの認証済み。
出典:パタゴニア
サイド部分にはR1の素材が使用されています。
↑脇のサイドパネルのR1の部分は6.9オンス・ポーラテック・パワー・グリッド
↓全体的に使用されているR2部分は6.1オンス・ポーラテック・サーマル・プロ
左手の袖口に「R」のロゴが入っています。
【サイズ表】
XS | S | M | L | XL | XXL | |
身幅 | 48 | 51 | 55 | 60 | 64 | 67 |
後着丈 | 64 | 67 | 69 | 72 | 74 | 77 |
裄丈 | 85 | 88 | 90 | 93 | 95 | 98 |
※実製品の寸法と若干異なる場合があります
※日本では販売しないサイズが掲載されている場合もあります
【レビュー】パタゴニアR2フリース|サイズ感
この日のレイヤリングは
レイヤリング
- キャプリーン・クール・メリノ・シャツ sサイズ
- キャプリーン・エアー xsサイズ
- R2・ジャケット xsサイズ
ボトムはアルトヴィア・トレイル・パンツ28インチ
私の身長は165cm、体重は58kgです。
当初の購入時よりも生地が馴染んで少し全体的にゆとりがでました。
フリース全般にあてはまることですが、若干タイトなフィットでも生地が伸びてくるのでぴったり着るのが好みの方はジャストサイズを選ぶのが良いかと思います。
いつもはかなり袖の長さも気になるところですが、R2に関してはそこまで長さを感じませんでした。
肩まわりがラグランスリーブなので動かしやすいのと、こうして写真で見てみると背中のあたりにもかなりゆとりがあります。
クライミングやスノーボードなどの激しいスポーツでも使用できる様に立体裁断がほどこされていて、可動域はかなり感じます。
素材自体にポリウレタンが入っているので伸縮性もかなり高いです。
【レビュー】パタゴニアR2フリースの気に入っている5つのポイント
・温かさ
やはりR2ジャケットの特徴で1番に思いつくのは温かさです。
数字では表せない部分でもありますが、体感としてかなり温かいです。
関西の冬でしたらベースレイヤーにR2ジャケットを着て、一枚アウターを着れば十分に乗り切ることができます。
フリースのロフトの保温性が高く自分の体の熱をしっかりと閉じ込めてくれます。
その反面ではありますが、レギューレーターシリーズはアクティビティで使用されることを前提にデザインされています。
そのため保温性は高いのですが、通気性もかなり高く、冷たい風もしっかりと通してしまうことになります。
激しい運動中であればその通気性がポジティブな働きを生みますが、待機中や運動量の少ない場合だと体が冷えてしまいます。
その辺りの特徴を理解して、アウターに着る場合は運動中か、風のない穏やかな状況が好ましいと思います。
待機中や風の強い日のアウターとしては向かないと感じました。
その様な待機中や風の強い日はウインドシェル、レインジャケットなどを着用し、保温し、風を交わすことが重要となります。
・軽さ
重量の公式数値ではMサイズで380グラムです。
印象としてはかなりコンパクトになるなという印象で、ふんわりしていますが小さく押し込めばとても省スペースで持ち運びができます。
このあたりは実際の軽さもありますが、肩まわりのラグランスリーブや立体裁断も関係はありそうです。
体に沿う様な感覚があり、より軽く感じます。
・デザインと着こなしやすさ
R2は普段着にも着用しやすいデザインです。
(※補足 限界に近い命に関わる様な状況で使用される場合、フリースの機能を最も高い状態で保つため普段着に着用することはお勧めしません)
非常に高機能なテクニカルなフリースですが、至って普通のフリースにも見えるので街着としても着用することができます。
実際、私も仕事中や、自宅で過ごす時間とかなりの頻度で冬の時期は着用しています。
・お手入れの簡単さ
パタゴニアの衣類はクリーニングの必要がなく、自宅で洗濯ができるのもさすがアウトドアメーカーだと思います。
汗をかいたりしても洗濯ができないタイプの衣類は、機能的に高いのか、低いのか実際のところどうなのかと考えさせれられます。
クリーニングに出すのは金銭的にも無駄が多いですし、溶剤があまり人間や生き物、環境に対して良くないものや、衣類にとっても熱を加えすぎたりすることは寿命を短くしてしまいます。
R2ジャケットは洗濯ネットにいれて、他の衣類と一緒に通常の洗剤で洗うことができます。
洗濯機で回すことによってのダメージより、汗や皮脂、化粧などがついたままで保管する方がもっと大きなダメージを衣類に与えます。
この点、手入れの容易さというのはかなりの高評価ポイントです。
・乾きやすさ
これらのアウトドアウェアには、乾燥機をできれば使用したくないと個人的には考えています。
乾燥機はとても便利で最近では時短にも活用されていますが、電気をたくさん使用することと、乾燥機後の衣類の抜けと傷みを考えるともったいない感じがします。
パタゴニアのアウトドアウェアはもともと相当、速乾性が高いので洗濯機の脱水が終わったあたりで7、8割(個人主観)は乾いています。
タオルや、スウェット、その他のコットン素材などのものは使い分けで乾燥機を使用するのは便利だと思います。
以下、パタゴニアも製品のお手入れに関して、吊り干しを推奨しています。
パタゴニア製品の洗濯方法は、ウェアの内側に付いた白いタグにプリントされています。これらの洗濯方法に従うことは、お手持ちの製品の実用的な寿命の延長につながります。ほとんどの場合、パタゴニア製品は中性洗剤(有毒物質を含まない、生物分解性ならなお可)を使用して冷水あるいは温水で洗濯し、吊り干しでの自然乾燥が最適な洗濯方法です。
製品のお手入れ方法→洗濯方法
https://www.patagonia.jp/product-care.html
出典:パタゴニア
【レビュー】パタゴニアR2フリースの気になる3つのポイント
・温かすぎる場合もある
相当、保温性が高いのは良い場合もありますが、オーバーヒートしてしまう時があります。
気温が低いとオーバーヒートする可能性は低いですが、気温が少し高めの日に着用すると顔が火照る様に熱くなる時があります。
こうなると汗をかいてしまい、またそれが乾く時に気化熱で体温が奪われてしまうので体力を消耗してしまいます。
目安となりますが、10度以下ぐらいが使用の最適な気温だと思いますし、関西の低山では行動着として温かすぎる場合があります。
・ポケットの圧着
圧着(貼り付けのタイプ)ですので長年の使用により、剥離が起きてしまいます。(レインジャケットなどと同じ症状)
レインジャケットの場合、剥離は修理が不可ですがポケットの圧着剥離はパタゴニアのリペアサービスで、修理が可能です。
その場合、縫い目が入ってしまうとのことですが、特に縫い目が入っても問題はなさそうです。
私も全体に縫い目がないパタゴニアのサーフトランクスも所有していますが、なんとなく圧着タイプは心配な面もあります。
着心地や肌のあたりはかなり良いのですが、パタゴニアの気に入った製品を10年、また20年と着続けていきたい私としては難しく思うこともあります。
・フリースの毛抜け
2021年の冬で廃盤となってしまいました。
その原因の一つとして、マイクロファイバーなどの環境問題も考慮されているのではないかと思っています。
※以下の記事参照
海の極小プラスチック繊維について私たちが知っていること
やはり軽く引っ張ってみると少しの毛抜けは発生します。
現在はテックフェイスなどのフリースが主流となってきています。
現行のR2ジャケットが廃盤になるのは非常に残念です。
ですが今後は毛抜けのしにくいタイプのウェアを、フロンティアとしてパタゴニアが製作してくれることに期待しています。
まとめ【レビュー】パタゴニアR2フリース|サイズ感や仕様など!廃盤となってしまいましたがまだまだ現役です!
パタゴニアのR2ジャケットのサイズ感や詳細、また着用して良かったポイント、気になったポイントなどをまとめてきました。
暖かく、軽くて、普段着にも多用途に使えるR2ジャケットを今後も修理しながら長年着用したいと思います。
今回、廃盤になるのは残念ですが、またアップデートされた製品の登場に期待を込めて!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
【記事の中で紹介させて頂いた製品】
パタゴニア・R2・ジャケット