最近の私はこの様に考えていました。
パタゴニアからアルトヴィア・トレイル・パンツが登場しました。
今まではクライミング用のパンツをハイキングでは使用していましたので、ハイク用の製品の登場は嬉しい知らせでした。
細かい詳細や、スペック、サイズ感など。実際に使用してみて気づいたポイントなどをお伝えできたらと思います。
この記事の内容
アルトヴィア・トレイル・パンツのレビュー
パタゴニア公式サイト メンズ・アルトヴィア・トレイル・パンツ(ショート)
パタゴニア|アルトヴィア・トレイル・パンツの【レビュー】素材とスペック
この様なテクニカルなアイテムは使われている素材や、シルエットなどからあるていどどの様な用途に向けて作られているかを見ることができます。
クライミング用のパンツではハーネスとの相性のためにベルトループが付いていない製品が多かったです。(RPSロックパンツやサイマルアルパインパンツ等)
アルトヴィア・トレイル・パンツはハイク用ということでベルトループが付いています。
ウエスト部分にも伸縮性のあるゴムのバンドが使用されていいます。
パタゴニアのテクニカル系のパンツによく採用されている仕様のGiクロッチです。
股下の部分が立体的に縫製してあるので足さばきを妨げることなく快適です。
どこで聞いたのかは失念してしまい、定かではありませんが柔道着の「着」が「Gi」パンツの由来ということだった記憶があります。
【特長】
- PFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)を施した、4方向に伸縮するドビー織りのリサイクル・ポリエステル/ポリウレタン素材
- しっかりと快適にフィットする部分的に伸縮性を備えたウエストバンド
- 水はけのよいジッパー式フロントポケットが2つ、後部に水はけのよいジッパー式ポケットが2つ、腿に水はけのよいジッパー式ポケットが1つ
- 股下に動きやすさを促進するストレートなパネルのまち付き
- 適度な立体形状を施した動きやすい脚
- 内側にまちとジッパーを備えハイキングブーツの上にフィットする裾
- この製品を製造する工場の従業員を支援。工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
- 原産国:ベトナム製
- 重さ:286 g (10.1 oz)
【素材】
4方向に伸縮するドビー織りの4.7オンス・リサイクル・ポリエステル86%/ポリウレタン14%。PFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)済み。ブルーサインの認証済み。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
出典:パタゴニア
【サイズ表】
28 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 38 | 40 | |
ウエスト | 36 | 38 | 39 | 41 | 42 | 43 | 44 | 46 | 48 | 51 |
股上 | 24 | 25 | 26 | 27 | 27 | 28 | 29 | 29 | 30 | 30 |
股下 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 | 74 |
※実製品の寸法と若干異なる場合があります
※日本では販売しないサイズが掲載されている場合もあります
パタゴニア|アルトヴィア・トレイル・パンツの【レビュー】サイズ感
特徴としてシルエットは比較的スリムな印象です。
私は身長が165cm、体重58kgで28インチを着用しています。
細身となりますが、生地自体がかなり伸縮性もあり快適です。
履いている本人は、見た目ほどの窮屈さはありません。
ウエスト部分にもゴムバンドがありかなり伸びるので、できる限りベルト無しで履けるサイズをチョイスされるのが良いかと思います。
履いてみると大袈裟かもしれませんが、履いていない様に感じるほど軽く、柔らかいです。
裾のジッパーも外側に落ちるので、トレランシューズを履いていても特に違和感は感じませんでした。
パタゴニア|アルトヴィア・トレイル・パンツの【レビュー】良かった7つのポイント
・伸縮性
すべての方向に伸縮性がある様に織られていて、素材もポリウレタンが14%も含まれています。
実際に履いてみるとかなり伸びます。
足上げなどに関しては本当に大袈裟ではなく全く引っかかる様な感じがありません。
テルボンヌジョガーズでハイキングやトレイルランニングをしてきましたが、やはり素材自体の伸縮性が無いので少し引っかかる感じがありました。
日帰りや短い時間の着用では大きな変化はありませんが、長時間の着用になると少しの差が大きな差になるので、この伸縮性は足への負担を軽減してくれます。
・軽さ
パタゴニアのテクニカル製品全体に当てはまることでもありますが、このパンツも286グラムと相当の軽さです。
・立体裁断
軽さと関係はないかもしれませんが、立体的に縫製されていることでより軽く感じました。
パタゴニアやアウトドア系のブランドのフリースと、ユニクロなどのフリースの違いでも1番の大きな差は衣類自体が立体的に作られていることです。
パンツも同じ様にパンツの形をしているという点では大きな見た目の差はありませんが、実際に足を入れてみると一流のブランドでは丸みを帯びているのが特徴です。
通常の洋服でも同じことが当てはまると思います。
パンツに関して立体的に裁断されていることで足捌きがとても軽い印象です。
・速乾性
個人的な感想になりますが洗濯をして、脱水が終了した時点で7、8割は乾いている印象です。
旅先などで急に洗濯しなければならない必要がある場合でも夜に洗濯して、朝には乾いています。
・撥水性
小雨程度ならDWR(撥水加工)のおかげで水を弾きます。
飲み物などをこぼしてしまったときもさっと水で流せば染み込むことなく汚れにくいのも特徴です。
・ジッパー付きポケット
テルボンヌジョガーズなどど大きく違うのは全てのポケットにジッパーが付いていることです。
山行きの場合は落とし物が許されない状況なのでポケットが付いていても、ジッパー無しのタイプの場合、貴重品や大切なものを入れることができません。
特にテントや休憩中などに寝転んだり、座ったりするとポケットから物を落とす可能性が大きくなります。
ジッパー付きのポケットはとてもポジティブな要素です。
・股下が選べる
パタゴニアのパンツは良いものが多いのですが、股下が合わないのが今ままで残念な点でした。
通常ん街着や、デニムなどでしたら通常通り裾上げをして股下の長さを調整すれば問題ないのですが、テクニカルなパンツには特別な仕様になっているものが多いです。
ドローコード、フック、ジッパー、ボタンなど用途に合わせて細工がしてあるので裾上げをすることができませんでした。
パタゴニアのリペアサービスで裾上げが可能な場合もありますが、裾上げの価格が2,200円ほど必要なのと、納期が2、3週間かかってしまいます。
たしかにその費用を払い、納期を待てば良いのはわかってはいるのですが、なんとなく気になり今まであまりテクニカルなパンツに手が出ませんでした。
アルトヴィア・トレイル・パンツはショートの74cmとレギュラーの79cmから選ぶことができます。
身長が165cmの私にはとても嬉しい配慮でした。
パタゴニア|アルトヴィア・トレイル・パンツの【レビュー】気になった2つのポイント
・冬には薄い
軽くて、伸縮性があるのは良いポイントですが、生地が薄い印象です。
春、夏、秋の気温が低くない時期でしたら問題はなく快適だと思います。
秋、冬の標高の高い山や、雪がある様な場面で履くのは少しためらわれる薄さです。
私は165cm、58kgでXSサイズを着用していますがまだ中にタイツなどを履く余裕は残されています。
タイツなどを履き、レインパンツやウインドシェルのパンツなどを併用する必要がありそうです。
・耐久性
生地の薄さと関係があり、やはり薄ければその分、破れやすいと考えます。
パンツ自体の耐久性としては問題なさそうですが、薄い分スレや、ひっかけによっての破れは起きやすそうです。
この点に関しては経過を見たいと思います。(今のところ通常の使用では破れてはいません)
まとめ:パタゴニア|アルトヴィア・トレイル・パンツの【レビュー】サイズ感や素材など!股下も選べて、伸縮性が快適です!
ここまで、新しくパタゴニアからハイクのカテゴリーとして発売されたアルトヴィア・トレイル・パンツの特長、サイズ感、使用してみての感想などを上げてきました。
パタゴニアの良い点でもある最高の製品を作るというミッションの通りに、中間のレベルのパンツがありません。
他のメーカーだと、8,000円から、12,000円、また17,000円と、グレードに分けて発売されています。
パタゴニアは一番クオリティの高いものしか発売していないので、少し価格は高く感じる場合もあると思います。
ですが一度購入すれば、長い期間履くことができます。
初心者の時にパタゴニアのテクニカルウェアを購入していますと、ベテランになってもそのままそのアイテムに愛着を持って使い続けることができます。
レベルに合わせて買い換えていくのではなく、最初に少し投資をして、プロの方達が使用しているものと同じアイテムを使うことでギアに助けられることも多いです。
買い替えもしなくてすみますし、地球にもお財布にも優しいです。
パタゴニアはリペアサービスも充実していますし、何か困ったことなどがあってもカスタマーサポートがしっかりしていますのでアフターケアも安心です!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
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