以前の私はこの様に感じていました。
パタゴニアの定番品となったナノパフは2009年から進化を遂げています。
アウトドア全般から、普段着までとかなり幅広く使えるナノパフの愛用者は多いかと思います。
素材や、スペック、サイズ感や、実際に数年着用してみた感想をレビューしていきます。
結論としましては…
幅広いユーザーのニーズに応えてくれる万能なウェアといった感じです。
【レビュー】ナノパフはパタゴニアの定番!スペックや素材など
アウトドア用品は素材や縫製などから、ある程度どの様な機能が備わっているか見ることができます。
素材といってもたくさんの素材が使用されていますので確認していきます。
素材
シェル:1.4オンス・20デニール・リサイクル・ポリエステル100%のリップストップ。PFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)済み。裏地:1.3オンス・22デニール・リサイクル・ポリエステル100%のリップストップ。PFCフリーDWR加工済み。インサレーション:P.U.R.E.(Produced Using Reduced Emissions)テクノロジーを採用し、消費者から回収されたリサイクル・ポリエステルを100%使用した60グラム・プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ。裏地はブルーサインの認証済み。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
出典:パタゴニア
- シェル(外地)は裂けにくく工夫されているリップストップポリエステル
- 裏地は外地より少し分厚い同素材が使用されている
- 表も裏もDWR(耐久性撥水加工)が効いている
- 中綿はリサイクルポリエステルを100パーセント使用している
- PUREやブルーサイン、フェアトレードは環境や雇用環境などに配慮されたことであることの証明
素材まとめ
ジャケットの全てがリサイクルポリエステルからできている
ポリエステルは速乾性が高く、保水しにくい
中綿はポリエステルのため手入れが容易で濡れても保温性が落ちない
特長
シェルはPFCフリーDWR加工(過フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング)を施した、軽量なリサイクル・ポリエステル100%素材のリップストップ
P.U.R.E.(Produced Using Reduced Emissions)テクノロジーを採用し、消費者から回収されたリサイクル・ポリエステル100%の60グラム・プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコは重量に対する保温性に非常に優れ、濡れても保温性を維持するうえ、従来の製造方法に比べ炭素排出量を削減
両脇のパネルに横型のキルトラインを施しインサレーションの片寄りを防ぐブロック型キルトパターン。耐摩耗性を強化する丈夫な糸を使用
フロントジッパーは内側に吸湿性を備えたストームフラップ付き。あごへのあたりが快適なジッパーガレージ付き
2つのジッパー式ハンドウォーマーポケットはすっきりとした仕上げのジッパーガレージ付き。内側のジッパー式チェストポケットには本体を収納可能(補強済みのカラビナ用ループ付き)
調節可能なドローコードを備えたドロップテイルの裾が温かさを逃さない
工場の従業員にプレミアム賃金が支払われるフェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
ベトナム製
重さ:337 g (11.9 oz) Mサイズが基準となります。
私が所有しているXSサイズは287gでした。
収納ケースなどを無くしたりする心配もありませんのでとても便利です。
サイズ表
XS | S | M | L | XL | XXL | |
身幅 | 51 | 53 | 57 | 62 | 66 | 70 |
後着丈 | 65 | 68 | 70 | 73 | 76 | 78 |
裄丈 | 88 | 90 | 93 | 95 | 98 | 100 |
※実製品の寸法と若干異なる場合があります
※日本で販売しないサイズを掲載している場合があります
【レビュー】ナノパフはパタゴニアの定番!サイズ感
私の身長は165cm、体重58kg です。
パタゴニアはほぼXSサイズが自分に合います。
ナノパフジャケットもXSサイズを着用しています。
体格などは違いますが参考になればと思います。
この日のレイヤリング
- ベース キャプリーン・サーマルウェイト
- アウター ナノパフ・ジャケット
- パンツ アルトヴィア・トレイルパンツ
袖丈は少し長めとなりますが、そこまで気になるほどではありません。
ウエストは余裕があるが、ゆったりというほどでは無く比較的ジャストのサイズ感です。
ドロップテイル(後ろが長め)なのでヒップは半分ほど覆われるので暖かいです。
肘や背中には比較的ゆとりがあり、可動域は広く取られているいる印象です。
腕などを大きく動かす、クライミングなどにも使用可能なため、窮屈な感じはありません。
【レビュー】ナノパフはパタゴニアの定番!良かった7つのポイント
①暖かさ
真冬でも関東より西の平地では十分アウターとして活用できると思います。
感覚値にもよりますが普段着で5度までなら、Tシャツ、トレーナー、ナノパフの様な組み合わせで快適に過ごせます。
アクティビティなどスキー、ハイキングといった場面でもインナーを厚手のベースレイヤー、ミッドをフリースに、またネックウォーマーなども併用しますと0度ぐらいまでは対応可能だと感じました。
マイクロパフと同等の暖かさと聞いていましたが、裏地が付いているのと、生地が分厚い分ナノパフの方が暖かいと思います。
中に入っているインサレーションがプルマフィルとプリマロフトの違いはありますが、保温性としてはそこまでの違いを感じませんでした。
②軽さ
公表値では337gですので冬用のアウターとしてはかなり軽量の部類になると思います。
脱いだ後カバンに入れておいてもほとんど気にならない重さです。
これ以上に軽いウェアというのは多くありますが、暖かさや軽さ、耐久性などの気に入っているポイントを考慮しますと機能に対して驚きの軽さだと感じました。
③耐久性
マイクロパフとの比較になりますが、薄い生地の場合ひっかけたりしますとやはり破れやすいです。
生地が厚めなのでそのあたりは安心感があります。
四角くマス状にステッチが入っているのは中綿が偏ってしまうことを防いでいます。
このため何十回、何百回の洗濯にも耐えてくれますし、長年の使用が可能になります。
私のジャケットは5年目ですが、おそらくジッパー部分が一番最初に傷んできそうな感じです。
④お手入れのしやすさ
スキー、ハイキング、トレイルランのバックアップ、普段着と、かなり多用途に使用ができるので着用の機会が多くなると思います。
パタゴニア公式の写真やブランドイメージで、ボロボロなのは良いですが、汚れているのは気になります。
クタクタになって着込んでいる感じはカッコいいと個人的には思っていますが、皮脂や汚れなどしっかりと落として、綺麗に保ちたいと考えています。
ジーパンなどでも経験があります。
しっかり洗って皮脂や汚れを落としていないとコットンの繊維が劣化して糸が切れてしまいます。
それと同様にナイロンやポリエステル、ポリウレタンなどもしっかりと汚れを落として保管、着用することで機能を維持できます。
ダウン製品のメリットも大きいのですが、お手入れの簡単さという点では化学繊維の中綿ジャケットが優れています。
洗濯の方法は、ネットに入れて洗いから脱水まで全自動で大丈夫です。
乾燥機の使用もOKですが、脱水の時点でかなり水気は切れているので陰干ししても一晩あれば十分乾きます。
⑤多用途に使える
スポーツから、旅行、近所の買い物にまでとかなり多用途に使えます。
着る服に迷っても、サッと羽織って出かけることができます。
⑥カラー展開の豊富さ
パタゴニアのテクニカルウェアはカラー展開が多くありません。
USのサイトで見ると5色ぐらいある製品でも、日本のサイトでみると2色しか入ってきていないことなどもよくあります。
その点ナノパフは長年の定番であり、人気も高いことから日本でも5色ほどの展開がある年がほとんどで、普段着にもきやすい様なブラックはもちろん、ネイビーなども毎年ラインナップされています。
自分の好きなカラーと出会える可能性が高いです。
オレンジや蛍光のイエローの様なカラーはカッコいいですが、普段着に着るのは少しハードルが高いですので。
⑦普段着にも活用できる
迷ったときの強い味方です。
電車や公共交通機関の中はエアコンが効いているので暑くなります。
その様な時に着たり、脱いだりを繰り返してもカバンのなかに入るのでじゃまになりません。
車の中ではパートナーの膝掛けとしても活用できますので本当に万能で、便利なアイテムです。
【レビュー】ナノパフはパタゴニアの定番!気になったポイント
・ステッチがほつれる場合がある
全体的に中綿の仕切りの役目をするステッチが入っています。
細いものに引っ掛けると生地は破れることはあまりないと思いますが、ステッチに引っかかってほつれてしまうことが結構あります。
自分で引っ張って直せるケースがほとんどですが、きつくほつれてしまったり、糸が切れてしまった場合などは、パタゴニアのリペアサービスに出すか、直営店に持ち込みされて、補修してもうと良いです。
糸ほつれに関してはリペアの料金は発生しません。
・プリマロフトのロフトが落ちる(どのような場面で使用するかにもよる)
1年、2年の使用ではそこまで影響はないと思います。
10年や、短い期間でもかなりヘビーに使用されたジャケットに関しては、中綿が薄くなって厚みがなくなってしまっているケースも見かけました。
そのあたりではマイクロパフとの比較ではプルマフィルインサレーションはロフトが落ちにくいメリットがあります。
ロフトが落ちることに関してはどの様な場面で使用をすることを想定しているかにより、保温性が落ちると命の危険がある様な場面ではあまり使い込んだウェアを使用せず、良い状態のギアを使用した方が良いです。
そこまでの場面で使用しない方にとってはほとんど問題のない範囲だと思います。
・カラーによっては首元の汗染みが目立ってしまう
色が薄いジャケットの場合、汗や皮脂で色が濃くなってしまう場合があります。
私のジャケットは薄めのブルーなので割と目立ちます。
濡れて色が濃くなる様なカラーは目立ちやすいです。
ブラックやネイビーなどは比較的目立ちにくいカラーだと思います。
まとめ:【レビュー】ナノパフはパタゴニアの定番!1着持っていると本当に便利です
ここまで、外観や素材、スペック。
実際に着用したサイズ感、使用してみて気に入っている、気になったポイントをレビューしてきました。
結論としましては…
幅広いユーザーのニーズに応えてくれる万能なウェアといった感じです。
パタゴニアのアイテムは公式サイト購入後、カラー、サイズの変更などが可能です。
製品の機能に満足できない場合は使用後の返品も受け付けてくれます。
アフターケアが整っていて、チャットでサイズ感の相談もできます。
今の時代は良いものを購入して、長年使う方が結局はコスパがいいのかなと感じています。
リペアサービスまで充実していて、服を直して着るといった考え方は個人的に好きです。
しかしその時々によって流行り廃りがありますので衣類は使い捨てされる傾向にあります。
流行に見向きもせず、独自の道を進むパタゴニアだからこそ可能なことなのだと思います。
僕のレトロXベストは22年目となりました。
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
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