最近の私はこの様に感じていました。
マイクロパフシリーズが発売されたのが2017年の9月でしたので約4年の月日が経過しました。
今現在でもまったく色あせることなく様々な場面で活用できています。
ナノ、マイクロ、マクロといろいろなシリーズがあります。
公式サイトオンラインではアウトレット価格になっているので、次のシーズンには新しくアプデートされるのかもしれません。
新製品も楽しみではありますが、まだまだ手持ちのマイクロパフはこれからも長く愛用できそうです。
この記事の内容
パタゴニア・マイクロ・パフのレビュー
パタゴニア公式サイト メンズ・マイクロ・パフ・ジャケット
パタゴニア公式サイト メンズ・マイクロ・パフ・フーディ
パタゴニア|マイクロパフ【レビュー】素材と詳細の仕様
マイクロパフの様なテクニカルなウェアなどはある程度、素材や仕様から用途や特徴を知ることが可能です。
まずはそのあたりから確認していきます。
【素材】
シェルと裏地:0.8オンス・10デニール・パーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン100%。
DWR(耐久性撥水)加工済み。
インサレーション:65グラム・プルマフィル・リサイクル・ポリエステル100%。
ブルーサインの認証済み。
フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
【特長】
・超軽量のシェル 耐水性と防風性を備えた超軽量なパーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン100%のシェル素材。DWR(耐久性撥水)加工済み
・画期的なインサレーション 画期的な軽量のプルマフィル・インサレーションはダウンの構造を模倣する連続した化繊のインサレーション素材で、ダウンのように温かくコンパクトに収納できるうえ濡れても保温性を維持
・革新的なキルト構造 縫い目を最小限に抑えながらプルマフィル・インサレーションのロフトを安定させ最大限にする革新的なキルト構造
・フロントジッパーはストームフラップと、あごへのあたりが快適なジッパーガレージ付き
・ジッパー式ハンドウォーマーポケットが2つ。内側にドロップイン型ポケットが2つ。左ポケットには本体を収納可能(補強済みのカラビナ用ループ付き)
・ヘルメットの下に着用できる軽量でシンプルなフード付き
・温かさを封じ込める伸縮性を備えた袖口と裾。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用
・原産国 ベトナム製
・重さ 264 g (9.3 oz)
出典:パタゴニア
マイクロパフ・フーディー
262グラム(XSサイズ)
ナノパフ・ジャケット
286グラム(XSサイズ)
大きさの比較です。
ポケッタブルにした状態が正方形と長方形になるので、少し写真ではわかりにくいかもしれません。
ナノパフがジャケットでフードが付いていないことを考えますと、マイクロパフの方がよりコンパクトになることがわかりました。
ですがどちらのジャケットも、さらに小さいサイズのスタッフサックに押し込めば、もっとコンパクトにすることができます。
【仕様】
フードはあくまで寒さを防ぐための仕様です。
全身タイツの様な感じで「街中でちょっとフードを…」という場面では使えなさそうです。
内ポケットにジッパーは付いていないので、貴重品を入れたりすることはできません。
ウエスト部分にもコードロックなどはなくシンプルにライクラテープのみの仕様です。
ですが伸縮性があるので特にウエストの部分を調整する必要はなさそうです。
冬の時期の冷たい風の侵入もしっかりと防いでくれます。
【サイズ表】
XS | S | M | L | XL | XXL | |
身幅 | 52 | 55 | 58 | 64 | 67 | 71 |
後着丈 | 71 | 74 | 76 | 79 | 81 | 84 |
裄丈 | 88 | 90 | 93 | 95 | 98 | 100 |
※実製品の寸法と若干異なる場合があります
※日本では販売しないサイズが掲載されている場合もあります
パタゴニア|マイクロパフ【レビュー】サイズ感
着方によってサイズ感が分かれるアイテムだと思いますが、比較的ゆとりのあるシルエットなのでパタゴニアのマイサイズをご存知の方はいつものサイジングで良さそうです。
ビレイパーカーとして着用される方はワンサイズアップもいいかと思います。
寒さを凌ぐにはちょっと薄く物足りない感じはします。
またそうした場合は普段着として着用の際に大きくなりますし、今ではマクロパフや、ダスパーカーなどもラインナップされているのでそちらを選択する方が良いかと感じました。
撮影の日のレイヤリング(重ね着)は
- キャプリーンクールメリノ
- キャプリーンエアー
- マイクロパフ・フーディー
身長165cm 体重58kg
XSサイズを着用しています。
パンツはアルトヴィア・トレイル・パンツを履いています。
パタゴニア公式サイト メンズ・アルトヴィア・トレイル・パンツ(ショート)
風の侵入を遮断してくれまるので首元が少し高めな使用です。
寒く無い時に上まで締めるとちょっと気になる方もおられるかと思います。
フードが首の後ろあたりも保温してくれるので暖かいです。
肩の使用がラグランスリーブであることと、立体裁断がしっかりと施してあることで両腕を万歳の状態にしても裾が上がってきませんでした。
この胸や肩のあたりがナノパフとの最大の比較のポイントになるのではないかと思っています。
ナノパフは暖かさで比較すると大きな差は無い様に感じましたが、立体裁断と肩や腕の動かしやすさではマイクロパフが圧倒的にいい感じです。
生地自体は両アイテムともストレッチはしないですが、マイクロパフの方は生地がストレッチしているかの様に思えるほど動きやすかったです。
パタゴニア|マイクロパフ【レビュー】良かった5つのポイント
1.軽さ
やはりなんといっても軽さがいちばんの気に入っているポイントです。
このマイクロパフの最大の特徴でもあります。
中綿入りのジャケットは常に着続けることが難しいものでもあり、脱いだり着たりを繰り返すアイテムです。
日常の場面でも買い物に行くと外は寒いけど、デパートの中に入ると暑いなんてことがよくあります。
重いジャケットやコートを羽織っていたらそれを脱いで手に持っているのが大変です。
街でも山でも使えるジャケットなので、ハイキングや登山、またクライミングに行ったときはザックに入れて自分で持ち運ぶことになるので軽さというのはとても重要です。
冬の衣類はどうしても重量があるので肩こりなどがある方にとっては辛い時期でもあります。
そういった方にとっても軽くて温かいというのは快適さを高めてくれますし、ストレスを感じにくくなると思います。
2.着心地の良さ
着心地の良さはサイズ感のところでも少し触れました。
肩周りの動かしやすさが立体裁断とラグランスリーブのおかげでかなり良いです。
そして首元、手首、ウエストはライクラテープのみですし、コードロックの様なプラスチック類の硬いものが一つもついておりません。
ひっかかったり、寒い時期にあったりすることがないのでとても快適です。
全体的に一つの中綿の入った生地を身にまとっている感じで空気の様に軽い印象です。
体の表面にちょっとした空気の層ができている様にも感じ、体は何も着ていないというと大袈裟かもしれませんが、それほど動きやすいアイテムです。
クライミングにも使用されることを考えられているので上半身の動きをさまたげない作りのおかげで着心地はひじょうに快適です。
3.コンパクトさ
- 早朝に出かけまだ暗い時間に、トレランのスタート地点まで移動する電車などでは上に羽織って移動。
- スタート地点に到着してスタートしてから体が暖まってきたら、さっと脱いでトレランパックの中に忍ばせておく。
- ゴール地点まで到着したら、またトレランパックから出して体が冷えない様に羽織る。
この様なことができるのが軽さのとても良いところです。
ハイキングや登山でしたらある程度ザックは大きなもので容量に余裕がある場合が多いですが、トレランとなるとパックの容量はとても小さく10L以下のものがほとんどです。
冬山に入る時は低山でも万が一のアクシデントに備えて、化繊やダウンの保温性のあるジャケットの携帯は必須と考えています。
その様な場合に備えて容量の小さなトレランパックにも入れることができるコンパクトさは全く負担に感じません。
結局は着なかったという場合においても、保険として忍ばせて置くことができると感じるほどの重量です。
お出かけの際に旅行バックの隅っこに入れておけばなにかと必要な場面があるのでそういった場合にもとてもコンパクトさは大切なポイントとなります。
4.温かさ
軽くて、着心地がよくて、コンパクトになったとしても、温かくなければ機能していないのと同じことになってしまいます。
最近の科学の発展は素晴らしく、これらの化学繊維もその恩恵を受けています。
やはり天然繊維の素晴らしい点もあり、ダウンは軽さに対しての温かさがとても高いことで知られています。
天然繊維ということが後押ししているのか厳密なところはわかりませんが、着用時の温かみというものを感じます。
ダウンにも弱点があります。
雨に弱いので、濡れてしまいふくらみがなくなると保温性が無くなってしまうことです。
マイナスの温度の環境下では雨ではなく雪が降るので濡れること直接的に濡れることはありませんが、結露による外側と内側の温度差によっても濡れてしまうことがあります。
化繊の中綿は濡れた状態でも温かさがほぼ変わらないのでそういった大きなメリットがあります。
マイクロパフをテストしたアスリートたちの多くがマイクロパフの中身はダウンだと思っていたそうです。
それほどこのジャケットの中に入っている「プルマフィル・インサレーション」は軽くて暖かい中綿です。
「過去9か月間、山への遠征にはほぼ必ずマイクロ・パフを持参しています。これはパタゴニアが開発したなかでもとくに刺激的な新製品のひとつで、僕の意見では、このジャケットが他と一線を画す点は、その軽さに対する抜群の温かさだと思います。はじめて手にした人のほとんどは、化繊ではなくダウンだと思い込んでしまいます」
コリン・ヘイリー(パタゴニア・アルパインクライミング・アンバサダー)
出典:パタゴニア
5.お手入れのしやすさ
ダウンの天然繊維は気軽に洗濯することができません。
パタゴニアの製品はアウトドアギアなのでご自宅で洗濯ができる様に作られてはいますが、ダウンだと洗剤をきにしたり、ちょっとした順序や行程があったりするので気楽に洗濯とはいきません。
マイクロパフや、ナノパフ、ナノエアーなどの化繊ジャケットの良い点は汗をかいてもびしょ濡れになっても、洗濯ネットにいれて他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れればそのままきれいに洗えるます。
衣類が一番痛む理由は雨や空気中に含まれる汚れ、また汗、皮脂、お化粧などです。
これらは付着したまま放置しておくのは洗濯をするよりもかなりの度合いで生地を傷めます。
大事にしているからと、洗濯をせずにそのまましまっておくのは実は洗濯機でグルグル回すよりも衣類を傷めます。
防水のジャケットの内側が剥離してきたり、ダウンジャケットの生地の色あせ、また羽抜けも洗濯しないことによって発生しています。
アウトドアで使うから汚れるのではなく、実は日常の生活でもかなり衣類は汚れます。
衣類を長持ちさせるためにも、マイクロパフの様にお手入れがめちゃめちゃ簡単なのは、とても重要なポイントだと思っています。
パタゴニア|マイクロパフ【レビュー】気になった2つのポイント
・デザイン
デザインが独特ではあります。
ステッチもかなり特徴的なパターンで入っていますし、生地自体も細い糸で織ってあるので光沢があります。(パーテックス・クアンタム・リップストップ・ナイロン)
気になるポイントではありますが、考え方によっては「あまりない珍しいデザイン」ともとらえることができます。
横一本にステッチが入っているダウンなどはとてもよく見かけますので、ちょっと変わった雰囲気は楽しめるかと思います。
個人的には好きですが、デザインは斬新です。
・価格
価格に関しては改善されていると思います。
公式サイトでも今はアウトレット価格となっているので、3割引で購入することができます。
発売当時は40,000円していたのでかなり高価に感じました。
現在(2021/11/05時点)では28,490円で販売されているので手に取りやすいです。
ナノパフジャケットが25,300円なのでそちらと検討するのにも良いと思います。
マイクロパフジャケットは24,640円なのでナノパフジャケットよりも安く購入することができます。
まとめ|パタゴニア|マイクロパフ【レビュー】サイズ感と2年使ってみた感想!
ここまで全体の素材や、特徴。
サイズ感や、実際に使って見て感じた感想などをレビューしてきました。
気になるポイントもあげては見たもののデザインや価格に関しては納得できます。
ブラックのカラーががアウトレットになっているので、来年には新しいマイクロパフが登場する可能性もあります。
今あるものをどんどん作り直すのは、地球の環境に配慮しているパタゴニアの活動と相反するものと感じるところもあります。
とはいえ、最先端のアウトドアブランドでもあるので新しく改善されているということは、考え方によってはポジティブなのかもしれません。(実際、アフターサービスのカスタマーセンターや、リペアサービスも充実していますので)
マイクロパフの表面のナイロン素材がリサイクルになるかもしれませんし、バギーズショーツもアウトレットで販売されているのも、ネットプラスのナイロン(海に廃棄された漁網をリサイクル)に新しく生まれ変わるのかもですね!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
【記事の中で紹介させて頂いた製品】