以前の私はこのように感じていました。
パタゴニア・キャプリーンエアーのレビューとサイズ感や実際に使用してみた感想です。
ウールというと洗濯が難しく、縮む、チクチクするなどのあまり良いイメージがありませんでした。
実際に使用してみると強度もあり、縮みもほとんど無かったです。
天然繊維の良さにとても助けられています。
この記事の内容
パタゴニア・キャプリーンエアーのレビュー
パタゴニア・キャプリーンエアーの【レビュー】素材や使用などの概観
キャプリーンエアーの様なテクニカルなアイテムは、素材や特徴などからある程度どの用途に適しているかを見ることができます。
一通り基本的なスペックも確認していきたいと思います。
【素材】
18.5ミクロン・ゲージのロフトのあるウールで構成された、5.6オンス(190グラム)・RWS認証済みメリノウール51%/リサイクル・ポリエステル49%のシームレス・ボックスステッチ・ニット。パタゴニアが調達するすべてのバージン・ウールは、農場から繊維まで供給源である動物と放牧地の両方が守られていることの保証を助ける「レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)」の認証済み
【特長】
・最も広範な保温性と快適ゾーン。高品質のニュージーランド産メリノウールとキャプリーン・リサイクル・ポリエステルを混紡し、保温性を高めると同時に吸湿発散性と耐久性と速乾性とのバランスも向上
・革新的なエアブラスト技術。18.5ミクロン・ゲージの糸に紡いだ革新的なロフトのあるウールを採用
・肌触りがソフトで動きに合わせて伸縮する素材
・ウェア全体に縫い目のない3D構造は摩擦の要因を解消し、製造過程での生地の無駄もほぼ皆無
・すっきりとしたデザインの袖口と裾。ソフトで伸縮性を備えたエラスティックを編み込んだ袖口と裾は長期の使用での弾力性と快適さを向上
・RWS認証済みバージン・ウール。パタゴニアが調達するすべてのバージン・ウールは、農場から繊維まで供給源である動物と放牧地の両方が守られていることの保証を助ける「レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)」の認証済み
・原産国:中国製
・重さ184 g (6.5 oz)
出典:パタゴニア
【サイズ表】
XS | S | M | L | XL | XXL | |
身幅 | 42 | 44 | 48 | 53 | 57 | 61 |
後着丈 | 62 | 64 | 67 | 69 | 72 | 74 |
裄丈 | 78 | 81 | 83 | 86 | 88 | 91 |
※実製品の寸法と若干異なる場合があります
※日本では販売しないサイズが掲載されている場合もあります
パタゴニア・キャプリーンエアーの【レビュー】サイズ感
サイズ感は公式サイトのレビューにも書いてあるケースがありましたが、パタゴニアをお持ちの方でしたらいつものマイサイズで良さそうです。
キャプリーンエアーに関してはぴったりのサイズを着用した方が機能をじゅうぶんに発揮出来そうです。
私は165cm、体重58kg XSサイズを着用しています。
パンツはパタゴニアのテルボンヌジョガーズです。
こちらのサイズもXSを着用しています。
全体的にストレッチがかなり効いているので着心地はとても楽です。
袖はパタゴニアにしては短めとなっており、袖口に伸縮性のゴムも採用されているので手首のところで止まります。
袖の長さに関してはちょうど良いです。
インナーとしても着るのであまり長いと気になるかと思いました。
着丈は長めにとってあります。
3Dで立体的に編み込んであるためか体にいい感じにフィットするので着丈が長めでも大丈夫そうです。
Tシャツなどでしたらダラーンという感じになりますが、ヒップにしっかりと沿ってくれます。
冬などではパンツにインをするスタイルの時も背中が出てしまう様なこともなく快適です。
キャプリーンエアーに関しては大体サイズ表通りのチョイスで間違い無いかなと思います。
公式サイトで購入すればいざという時にサイズ交換に対応してもらえるのはありがたい点です。
実際に2シーズンほど着用しましたので良かった点などを考えていきたいと思います。
パタゴニア・キャプリーンエアーの【レビュー】良かった5つのポイント
1.伸縮性
伸縮性はとても気に入っています。
キャプリーンシリーズのミッドウェイトなどはポリエステル100%で作られているため、伸縮性が高くなくジャストサイズで着用すると少し窮屈に感じます。
ウールの良さでもある伸縮性と、ウェア全体に縫い目のない3D構造のおかげもあります。
腕の突っ張りやあらゆるシ姿勢に沿ってくれるので体の動きをほとんど制限しない様に思います。
2.着心地
ウールの衣類は通常肌に直接着用するということはほとんどないと思います。
セーターなどを素肌に着用するとしたらカシミヤや、高級なウールでないと厳しいです。
個人差もありますが、キャプリーンエアーも敏感肌の方は最初チクチクするかもしれません。
私の場合は2、3回着用したらウールのチクチクさはほとんど気にならなくなりました。
今では素肌に直接着用していますが、とても快適な着心地です。
部屋着としても使えるクオリティで、山行きなどで何日間も着続けることになってもほとんどストレスは感じません。
さすが天然繊維の良さがありまして温かみを感じる着心地です。
3.温かさ
パタゴニアのベースレイヤーシリーズの中では一番温かいものがキャプリーンエアーです。
サーマルウェイトと比較した時に感じるのは、通気性はキャプリーンエアーの方がありました。
風が吹く場面で、素肌に一枚で着た場合、温かいのはサーマルウェイトだと思います。
上にウインドシェルなどを羽織った場合にはキャプリーンエアーの方が温かいと思います。
サーマルウェイトはポリエステルとスパンデックスの配合なので少し蒸れる感じがあります。
キャプリーンエアーは蒸れることなく肌表面は保温しながら、蒸れはどんどん外に出す感じです。
先ほどもすこし触れましたが、化学繊維の中綿のジャケットと、天然繊維のダウンのジャケットのように温かみを感じるのはウールの方に軍配があがります。
また街着でインナーとして着ている場合にはほぼ気になりませんが、トレランや、山などで行動着としてご活用される場合汗をかきます。
とくに上り(登り)などで汗をかいたあとに尾根にでますと風が吹きます。
行動量も上りほどではないので風が吹くと汗が乾き汗冷えを起こしてしまいます。
その様な場面はウールに軍配があがり、ゆっくりと乾いてくれるので汗冷えしにくいです。
限られた体力をしっかりと長い工程に温存しておくために体のエネルギーの無駄を少しでも減らせる様にしておくのが大切です。
天然繊維が自然の持つ温度管理で体を最適な状態に保ってくれるので、知らず知らず、ギアに助けられる部分は大きいと思っています。
4.防臭効果
男性よりも女性に嬉しいポイントかもしれません。
ベースレイヤーなどはハイキューなどの防臭加工が施されているものが多いですが、効果は高くないのが実情だと感じています。
やはり化繊の場合にはどうしても汗のにおいが残ってしまいます。
その点メリノウールは防臭効果にも優れています。
何日間も着続けても汗臭くならなないのには本当に驚かされます。
もしかしたら自分だけ慣れてしまって問題ないと感じているのかもしれないと思い、第三者機関(友人)に確認してもらいましたが少しはするそうです。
ですが運動部の部室の様な匂いにはなりません。
山の様な場所でも他人への配慮ももちろんですが、自分が着ていて匂いが常に気になるという状態でなく、目の前の場面に集中できれば問題ないのだと思っています。
5.手入れのしやすさ
アウトドアギアなので汚れてしまうことは避けられません。
非常にお手入れが簡単なのはアウトドアギアとしてはありがたいポイントです。
メリノウールが100%ではなく、51%。ポリエステルが49%の配合なのもウールのデメリットを補っており、私の場合はネットに入れて洗濯機で普通に洗濯しています。
クリーニングなどはパタゴニア製品全てに必要がありませんし、キャプリーンエアーも毎回手洗いをして、平干ししてなど、その様な手間がかかりません。
縮みもなく、購入した時のサイズを保っています。
パタゴニア・キャプリーンエアーの【レビュー】気になった2つのポイント
・毛玉
スレる場所には毛玉ができてしまいます。
ザックなどの直接当たる場所ではなくても、全体的に毛玉ができます。
洗濯などによる外側からつくものもありますが、エアー自体から発生しているものもあります。
かなり毛玉にはなりやすいので、通常のセーターの様に使用するのはむずかしいと思います。
毛玉取り機を使用すれば簡単にとれますが、ひっかけて破いてしまったり、生地自体は薄くなってしまいますので注意が必要です。
あくまで、テクニカルな場面や、インナーとして着用することを前提に購入された方が良いかと。
毛玉=品質がわるい、また耐久性が低い、ということではないので個人的には毛玉は気にしていません。
・価格
価格が高いか安いかは感覚にもよりますが、17,600円するので決して安価ということはありません。
キャプリーンのミッドウェイトが8,800円なのでちょうど倍の価格です。
ですが冬山へ(スノーボードやスキー)行かれる方にはこのようなウールのベースレイヤーというのはマストなアイテムでもありますので仕方ない出費だとも言えます。
寒い時のギアはどれも重要ですが、ベースレイヤーは肌に直接当たるのでその中でもさらに重要なアイテムです。
部屋、山、町まで、冬のインナーとして着用できるので使用回数を考えたらコストパフォーマンスは比較的良いのですが最初の出費はすこしハードルが高く感じます。
まとめ:パタゴニア・キャプリーンエアーの【レビュー】サイズ感や良かった点など|ウールですがチクチクしません!
キャプリーンエアーの素材や特徴、サイズ感などを見てきました。
実際に使用してみて、満足度の高いアイテムです。
化繊のベースレイヤーが乾燥肌などで使用するのに抵抗のある方にも良いと思います。
また何よりもレスポンシブル・ウール・スタンダードの規格であり、しっかりと責任ある方法で飼育、収穫されたメリノウールであることがさすがパタゴニアといった感じです。
カスタマーサービスでのチャットや、サイズ交換。
日々の使用による破れなどを修理してくれるリペアサービスの充実もパタゴニアの良いところですよね!
今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てば嬉しいです。
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